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江戸末期からジュエリー産業を発展させてきた日本有数のジュエリー生産地・山梨。11月11日のジュエリーデーを挟んで一週間、「やまなしジュエリーウィーク2020」（主催・山梨県水晶宝飾協同組合）が開催されました。甲府駅の周辺施設を中心に、ジュエリーに関連したさまざまな催しが行われた中から、今回訪れたのは、山梨ジュエリーミュージアム。企画展「デザインの妙展」のほか、同時開催の「Yamanashi Jewelry Project - ジュエリー産地 山梨の挑戦 - 」と題した企画で山梨ジュエリープロジェクトの新コレクションが紹介されていました。会場では、プロジェクトの委員長を務める株式会社山宝の田中由美さんにもお話を伺うことができました。

山梨ジュエリープロジェクトは、ジュエリーの産地・山梨を広く伝えるために2018年からスタートした、甲府商工会議所と山梨県水晶宝飾協同組合による取り組みです。甲府駅前に一粒リングのモニュメントを設置したり、SNSやイベントによるプロモーションなどを積極的に行っています。

今回の企画で注目のコレクションは、この冬にデビューするオーダーブランド「Koo-fu Wedding」のマリッジリング。2007年に複数メーカーが集まって立ち上げられた産地ブランド「Koo-fu」の新ラインで、販売に先駆けてお披露目されました。産地独自で開発された高品質のプラチナ素材・Koo-fu Pt950を使用してつくられた、より白い輝きと、より硬い質感が魅力のリング。シンプルで洗練されたデザインに、ふたりの未来や幸せを想像させるネーミングがつけられており、細やかなこだわりを感じるコレクションでした。12月９日からオーダーを開始する予定で、ジュエリーミュージアム併設のショップ、または年末から公開予定のECショップで購入が可能です。

また今回は、はたらく女性のためのライフスタイルジュエリー「SIMPRICH（シンプリッチ）」の新しいラインナップも展示されました。SIMPRICHは、2020年2月にブランド発表会を開催して以来、数々のメディアで紹介され、山梨ジュエリーを広める大きなきっかけとなっています。

今回の展示では、デザイン画や開発チームの思いが書かれたパネルとともに、4つのストーリーからなる新作のピアスやネックレスなどが披露されていたほか、ジュエリーウィークのイベントに合わせてトークセッションも開催。さらに、スタイリストの林かよさんが登壇し、実際にジュエリーを使ってスタイリングのアドバイスも行われました。

時代にマッチした、新しい輝きへの挑戦を続ける山梨ジュエリー。産地ブランドとして、さらなる輝きを発信していくことを感じさせるイベントでした。