ポイント
プラチナは化学的にとても安定している素材です。
プラチナの融点は、ゴールドやシルバーよりはるかに高い1,768℃。
一般的な木造家屋の火災(約1,200℃)でも溶けないといわれています。
また、変色や変質しないこと、耐久性や加工性にも優れているため、
特に精密機器や環境関連分野などにおいて、
安心して利用できる素材として注目されています。
その優れた特性から、工業や医療、環境保護など多彩な分野で活躍しています。
プラチナが利用されている例をいくつかご紹介します。
【 医療 】
心臓に直接埋め込まれるペース・メーカーの電極として使われ、約5万人もの健康を守っています。
【 メートル原器・キログラム原器 】
かつて国際条約で決められた長さと重さの基準に、高い安定性をもつプラチナが用いられていました。
【 有毒ガスの浄化 】
自動車用の排ガス浄化触媒として、また各種工場で産業廃棄物を燃やす際に出る有毒ガスの浄化にもプラチナが使われています。
【 燃料電池 】
発電の際に、公害を一切排出しないクリーンなエネルギーとして注目されている燃料電池は、その電極触媒にプラチナを使用しています。
【 宇宙開発 】
火星探索機やスペースシャトルなど高度な安全性が求められる宇宙船に、プラチナをはじめとする白金族金属製の重要部品が使われています。
【 ファッション 】
1万分の2mm~5mm程度に伸ばしたプラチナ箔は、布として加工され、打ち掛けや高級織物などの衣料品にも用いられています。
ダイヤモンドとプラチナは最高のパートナー